横丁の隠居、ぼそぼそとひとりごちる。
行ってみないと分からない
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去年の9月は地球の裏側まで行ってきたわけで、それにははるかに及ばないまでも今年の9月は偶然北海道に“大遠征”する機会を得て、漂泊隠居としてはまあ上々の首尾ではないかと思うのだ。
どうしたわけだか、歳をとるにつれて旅への憧れが募る一方なのだ。
たとえばクルマを買い替えることを検討するにしても(実際にはまだ先のことだけど)、「そのクルマって、シートがフルフラットになる?」ってことが、真っ先に気になってくる。
クルマで寝ながら遠くに旅をしたいという想いが強いのだ。
今回の北海道行きも、実はクルマ屋さんがスポンサーになっているドライブ記事の取材で、新発売になったばかりのD社の軽自動車に乗っての旅であった。
(ちなみに、北海道美瑛町にあるこのポプラは、かつて自動車メーカーN社の新車の広告に使われたことで非常に有名になって、今でも観光客の立ち寄りスポットになっているのだけど、なにせ今回はボクはD社のクルマの仕事で来ているので、この木の写真は撮っても、D社側にはオフレコ扱いとなるのであった)
フェリーは苫小牧に夕方5時半ころ着いて、そこから3時間半ほど走らせて美瑛に着く。
最近の軽自動車は車体も大きいし性能も良くなって、ロングドライブもちっとも苦にならなかった。
美瑛の駅前の駐車場にクルマを止めて、コンビニから買ってきたカップ酒とアタリメで晩酌をやったあと、シートをフラットにして眠る。これがまた、実に快適なのだ。ヘタすると、うちのベッドで寝るよりも心地よい。
熟睡するので朝も早い時間にさわやかに目覚める。朝もやの美瑛だ。

日本はおろか、世界中の美しい風景や現地の情報は、テレビや本、ネットなどでいくらでも手に入れられるけど、やはり自分自身がその場に立ってみるということが一番大事なような気がする。
たとえば苫小牧から美瑛までは、事前に見ていた地図で「ああ、こういう道順なのだな」と頭に入っていたのだけど、実際に走ってみると、「ほほう、こういう峠道だったのか!」と、地図だけでは得られなかった感慨が、得られるのである。

まもなく東北も紅葉の季節だ。
今までだと、何かのついでに通りすがりに紅葉の写真も撮った…といったような塩梅だったけれど、今年は、もっと主体的に、狙いを定めた紅葉の写真も撮ってみたいものだと思っている。

ボク自身はもう十分楽しい人生を生きたので、いつポックリいってもいいのだけど、生きてる間は、少しでも旅を繰り返したいと思っている今日この頃。


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